スチールラックの地震対策特集

1. 倉庫・オフィスにおける地震対策の必要性

地震対策の実施率

地震対策の実施率

災害時のBCP(事業継続計画)対策を行っている事業者は何割ぐらいだと思いますか?
大企業が6割強に対して、中小企業は3割強という結果が報告されています。※1
対策をしている事業者と較べると、していない事業所は原状回復に時間が掛かるだけでなく廃業するリスクも高まります。

BCP対策の中には、倉庫・オフィス内の地震対策も含まれており、中小企業の対策率の低い状態が浮き彫りとなっています。首都直下型地震に関しては今後30年以内に70%の確率で発生すると言われており、早急な対策が求められます。

※1 内閣府 防災情報ページ 実態調査 参照


地震の傾向

近年の地震傾向について

グラフから分かるように地震の発生回数は増加傾向 ※2です。2010年代では震度4以上の地震が750件発生しており、1ヶ月に約6回の地震が起こっている計算になります。

また、1990年代を境に今までには見られなかった震度6以上の大きな揺れも発生しており、地震によるリスク対策の必要性を感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

※2 気象庁 震度データーベース検索 参照


アンケート結果

阪神淡路大震災では、
約7割の事業所で保管物に被害

【阪神・淡路大震災による倉庫内貨物の被災状況】※3にて行われたアンケートでは、保管物に何らかの被害があった事業所が約7割と報告されています。

従業員の安全確保・事業継続の観点から普段から想定されるリスクに対して準備をする必要があります。対策を積み重ねることで減災対策に繋がります。小さい対策からでも取り組んでください。

※3 J-STAGE 阪神・淡路大震災による倉庫内貨物の被災状況 参照


現状を正しく把握することが大切です

矢印

2. タナサイズが推奨する安全な設置方法 4つのポイント

地震対策が必要だと感じているが、ついつい後回しになっていませんか?かんたんで今すぐできる対策をご紹介。
ちょっとした対策でも減災対策に繋がります、対策を初めることがとても大切ですのでぜひ取り組んでみてください。

収納方法のコツ ◎ポイント1 重心を低くする

ラックへ荷物を積載する際には、
重い物は下段・軽い物は上段へ収納することでラックの重心が低くなり安定します。
奥行の目安は高さの1/3とされ、H1800の場合D600以上が望ましい。

落下防止対策 ◎ポイント2 落下防止対策

積載物がラックから落下すると、
荷物が散乱・破損する可能性があります。落下防止対策のオプション品として、金網・パネル・落下防止バー・タナガードなどがございます。使用環境に合わせてお選びください。

ラックの連結イラスト ◎ポイント3 繋げて安定

ラック同士を繋ぐことでお互いに支え合い強度が増します。また、床との接地面積も増え、転倒しにくい構造となります。 倉庫などで重量物を積載する場合、強度を上げる為にも床や壁への固定も合わせてご検討ください。

避難のイラスト ◎ポイント4 避難路の確保

扉・避難路付近にラックを設置する場合、ラックが転倒することで避難の妨げになる可能性がございます。
普段から避難経路を想定し動線を考えることで、緊急時も焦らず対応できます。

3. さらに安心! 地震対策オプションの導入事例

事例その1

Q1. 費用を抑えて地震対策をしたいけれど、どういったものがあるかわからない。

A1. 転倒防止ベースは設置場所を選ばず、低コストかつ取付けも簡単です!

こんな人に選ばれています ○

  • ○ 床・壁に穴を空けずに地震対策をしたい
  • ○ 費用を抑えつつ地震対策をしたい
  • ○ 壁際に設置しないので転倒対策をしたい
転倒防止ベース取付事例
転倒防止ベースを使用した対策例1

ラックを背ツナギにして島のように設置する場合は、ラックの前後に転倒防止ベースを取付けることでより安定性が高まります

転倒防止ベースを使用した対策例2

一般的かつ安全な設置方法は、壁に沿ってラックを設置することです。前面に転倒防止ベースを取付けることで転倒の抑制になります。

転倒防止ベースを使用した対策例3

ラックを壁から離して設置する場合は、不安定になりやすいためラックの前後に転倒防止ベースを付けることを推奨しています。


事例その2

Q2. 床や壁に傷を付けずに、地震対策を行う方法はありますか?

A2. ラック同士の連結+積載物の落下防止対策が効果的!

こんな人に選ばれています ○

  • ○ 連結することで揺れに強い構造にしたい
  • ○ 距離の離れているラック同士を繋いで安定させたい
  • ○ 大切な積載物を揺れから守りたい

ラックの左右・前後への連結事例

天ツナギ

ラックの間に通路が必要な場合には、天ツナギをすることで離れたラック同士を繋いで強度を高めることができます。

ラックの固定

200kgモデル以上は横連結の際に支柱を共有できます。奥行方向には支柱同士をボルトで固定しています。

背面パネル

パネルはラックを囲うように取付けができるため、積載物の落下を抑制できます。前面には落下防止バーを取付けられます。


事例その3

Q3. 重量物を積載するのですが、どういった対策がありますか?

A3. 床・壁にアンカー止めすることで、物理的に固定することができます!

こんな人に選ばれています ○

  • ○ 倉庫などで重量物を積載して使用したい
  • ○ 壁とラックを繋げて安定させたい
  • ○ 転倒抑制の為、複数の対策を講じたい

床・壁への固定事例

スチールラックのアンカー固定

室内に設置する場合でも床がコンクリートであればアンカー固定が可能です。ベースは棚の内側にあるので、つまずくこともありません。

スチールラックのアンカー固定

写真の左側のベースの下にライナーを敷いて高さを調整しています。傾斜のある場所でもアンカー固定は可能です。

スチールラックの壁固定

L字の金具を使用して壁と棚板を固定しています。壁の材質によって固定の強度が変わりますので、事前にご相談ください。

4. スチールラックの地震対策

スチールラックを安心してご使用頂けるように転倒防止・落下防止のオプションを多数取り揃えております。
お客様の使用環境に合わせた対策をご提案することも可能ですので、ご希望であればご相談ください。

ラックの地震対策

転倒防止ベース

転倒防止ベース

取付簡単全モデル対応

簡単に取付けができ、ラックの転倒防止対策にもなります。価格も1セット2060円~とリーズナブルなのでラックと一緒に購入頂く方が多く、人気のオプションです。

天ツナギオプション

天ツナギ

取付簡単 全モデル対応

向かい合うラック同士をアングル材で繋いで固定します。ラックを部屋の両側に設置する場合や広い空間に等間隔に設置する場合によく導入頂くオプションです。


壁固定金具

壁固定

穴あけ作業有 全モデル対応

コンクリートにアンカーを打ち込んで固定をするため、かなり頑丈に固定することができます。床へ固定ができない場合などに導入頂いているオプション品です。

床固定金具

床固定

穴あけ作業有 軽中・中量モデル

支柱にアンカーベースを取付け、床にアンカー固定を行います。
重量物を積載する場合や倉庫に設置する場合などに導入頂いているオプションです。


積載物の落下防止策

タナガード タナガード

取付簡単 全モデル対応

シンプルな構造なので簡単に取付けができます。比較的出し入れの頻度が低いラックの落下防止対策です。

フラットバー フラットバー

取付簡単軽量モデル

書類や本であればフラットバーが支えとなります。背面にも取付けられますので用途に合わせてご使用ください。

落下防止バー 落下防止バー

取付簡単全モデル対応

片手で容易に開閉ができるため、出し入れの頻度が高いラックへおすすめのオプション品です。

フラットバー

フラットバー

取付簡単全モデル対応

スチールラックの側面に取り付けることで安定性の向上や、落下防止対策ができます。